積水ハウスも騙された!『地面師』による詐欺事件
こんにちは。penguin-sam(@PenguinSam_5)です。
2/19(水)放送の「ガイアの夜明け」で地面師の特集をしていましたので、去年の10月に起こった積水ハウスが騙された地面師事件について書きたいと思います。
地面師って何?
大手ハウスメーカーの積水ハウスが55億円の被害にあったことで「地面師」の存在を知った方も多いのではないでしょうか。
「地面師」とは土地や建物の所有者ではない物が所有者になりすまして、その不動産売却してしまったり、その不動産を担保にして銀行などから借入を行う詐欺集団のことです。
この事件は、所有者になりすました地面師グループが積水ハウスの営業マンに土地売却をもちかけたところから始まります。
狙われた土地はどんな土地だったのか
対象となった土地は、東京の山手線「五反田」駅から3分の立地条件としては申し分のない約2000㎡の土地です。
そこは、大正時代に創業された「海喜館(うみきかん)」という老舗旅館でした。
2015年には体調不良のため廃業しており、土地の本当の所有者の方もそこには住んでいなかったようです。
そのため、多くの不動産業者がこの土地に目をつけてました。
地面師も当然にこの最高の立地条件の土地には目を付けていたのでしょう。
しかも所有者入院している状態だったので、地面師のターゲットになってしまったのではないでしょうか。
なぜ積水ハウスは騙されてしまったのか
事件の相関図はこんなカンジです。
他の業者では、この取引が「あやしい」と気づいていたといいます。
ではなぜ積水ハウスほどの会社がなぜ地面師の手口を見抜けなかったのでしょうか。
これこそがこの事件の一番も疑問点ではないかと思います。
この「海喜館」は多くの不動産業者が狙っていました。だからこそこのチャンスを逃したくないと考えてしまったのかもしれません。
その焦り故、土地の所有者さんが「なりすまし」だと連絡をしたのにも関わらず取引を進めてしまったのかもしれません。
また、地面師グループが使用した偽造パスポートもとても精巧にできていたため、信用してしまったのでしょう。
地面師に限らず、詐欺師の恐ろしさを教えられた事件でした。